【2月4日 AFP】米検索大手のグーグル(Google)は3日、米ソフトウェア大手マイクロソフト(Microsoft)によるインターネット検索大手ヤフー(Yahoo)の巨額買収提案には問題があるとして、米当局および国際監督機関に対し厳しく審査するよう求めた。

 グーグルの最高法務責任者を務めるデービッド・ドラモンド(David Drummond)副社長は、「マイクロソフトによる敵対的買収提案には、疑問点が多々ある」とする声明文を発表。

 買収案について「ある企業による別の企業の買収という問題ではない。『開放性と変革』というインターネットの理念の根源に関わる問題だ」と批判した。

 さらに、マイクロソフトは個人PC市場で優位にある自社の立場を利用し、「インターネットに対する不適切かつ違法な影響力を得ようとしている」として同社を非難した。

 ドラモンド副社長はまた、「これまで何度も市場の独占を試みてきたマイクロソフトが、今度はその支配力をネット分野にまで拡大しようとしている」と述べ、警戒感を示した。

 マイクロソフトのヤフー買収案については、米下院司法委員会で8日に公聴会が開かれる。(c)AFP