【1月9日 AFP】欧州連合(EU)競争法(独占禁止法)の監督機関、欧州委員会(European Commission)は9日、米アップル(Apple)の人気オンラインメディアストアiTunes Storeに対する競争法違反の訴えを取り下げると発表した。
 
 同サイトが設定したiTuneの音楽販売価格がダウンロード元の国ごとに異なっていることについて、アップル側が欧州全体で統一すると発表したことを受けた措置。同委員会は2007年4月、アップルと大手音楽会社数社を競争法違反で告発していた。

 この問題では特に英国の消費者がこうむる不利益が大きかったが、アップルでは今後6か月以内に英国でのダウンロード価格を引き下げ、欧州内での統一化を図る。アップルはiTunes Storeで購入した楽曲やビデオなどを楽しむ人気の高い携帯メディアプレーヤーiPodの製造元でもある。

 アップルによる価格統一化の決定について欧州委では、「英国の消費者に対する差別的な待遇を終わらせる」として歓迎している。(c)AFP