【7月28日 AFP】3D仮想空間「セカンドライフ(Second Life)」を提供する米リンデンラボ(Linden Lab)は25日、ギャンブルを全面禁止とする方針をホームページ上で発表した。

 同社の広報担当ロビン・ハーパー(Robin Harper)氏は、「偶然や乱数、あるいは現実社会で行われているスポーツの結果などによって勝者を決定するギャンブル行為を禁止する」と発表した。これにはブラックジャック、パイゴー(Pai Gow)と呼ばれるカードゲーム、ポーカー、ルーレット、スロットマシンも含まれる。

 禁止の理由としてハーバー氏は、「850万人近くの会員は世界各国にわたっており、国や地域でギャンブルに関する法律も異なる。そのためセカンドライフ内においてギャンブルを全面禁止するため、ガイドラインを設けた」という。

 リンデンラボがセカンドライフ上でギャンブル行為を発見した場合、関係するコンテンツを消去した上で、当事者の会員資格を停止・退会処分とする。場合によっては、関係当局へ通報を行うという。

 セカンドライフの住人の1人は、「わたしはギャンブル好きではない。しかし、仮想空間では、何でも自由に出来ることが大きな魅力なのだ。損を覚悟してまでギャンブルをしたい人には、これを禁止すべきではない」との反対意見をチャット・フォーラム上で表明している。

 またリンデンラボは、6月から「性に対する規制」も強化している。参加者がセカンドライフ上で、性をテーマにした場所・スポットを訪問する際には、年齢認証による許可制を導入している。(c)AFP