【1月9日 AFP】2012年の米国は観測史上最高の平均気温を記録し、異常気象も史上2番目に多い年だった。米国海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric AdministrationNOAA)が8日、発表した。

 観測史上最高の平均気温は、記録的な干ばつをもたらした。一時は国土の61%が干ばつに見舞われ、数十億ドル(数千億円)規模の作物被害を引き起こした。ミシシッピ川(Mississippi River)では、史上最低水準まで水位が下がり、輸送網に障害が出た。

 さらに乾燥した気候により大規模な山火事が発生し、観測史上3番目の規模となる920万エーカー(約3万7000平方キロメートル)が焼失した。

 また12年はハリケーン「サンディ(Sandy)」や同「アイザック(Isaac)」をはじめ、テキサス(Texas)州などで発生したトルネードなど11件の気候災害が発生し、それぞれ10億ドル(約900億円)以上の被害をもたらした。

■平均気温は観測史上最高

 12年の年間平均気温は20世紀の例年平均よりカ氏3.2度高いカ氏55.3度(セ氏12.9度)で、過去最高の平均気温だった1998年よりもカ氏1.0度高かった。またアラスカとハワイを除く48州で例年平均よりも高い平均気温が観測され、うち19州では史上最高を記録した。

 2011年12月から12年2月までの冬の期間の平均気温は、米国とカナダの国境沿い、中西部、中部大西洋沿岸、北東部などで、過去最高に近い水準に達した。冬期の降雪量は多くの地域で過去最低に近いレベルで、干ばつの要因にもなった。

 7月の月間平均気温はこれまでの記録よりカ氏3.6度高い同76.9度(セ氏24.9度)となり、観測史上最高を記録した。6月と8月も気温は高く、夏期を通じての平均気温はカ氏73.8度(セ氏23.2度)と史上2番目の高さとなった。

 本土に上陸した熱帯性低気圧の数や記録的な気温、降水量などを評価する米異常気象指標(US Climate Extremes Index)は、例年平均の2倍近い数値となり、1998年に次ぐ史上2番目の高さとなった。

 科学者らは、気候変動がもたらす状況の序章に過ぎないと警鐘を鳴らし、活動家らは気候変動の影響を抑えるための迅速な行動を呼び掛けている。(c)AFP/Jean-Louis Santini