【11月5日 AFP】中国の砂漠から韓国に飛来する有害な「黄砂」を減らそうと環境保護団体が進めている植林計画に、ソウル(Seoul)市が資金提供することになった。市当局者が4日、明らかにした。

 ソウル市は、中国で10年前から活動している韓国の環境保護団体「フューチャーフォレスト(Future Forest)」の植林プロジェクトに5000万ウォン(約380万円)を資金提供する協定に3日、調印した。

 資金は、内モンゴルのクブキ砂漠(Kubuqi Desert)に植える約7万2000本の沙柳の購入と植樹活動に充てられるという。

 中国とモンゴルから飛来する黄砂には、中国の工場から排出される有毒な化学物質が含まれていることがあり、呼吸器系の障害の原因となる。

 ソウル市当局者によると、毎春、朝鮮半島の上空を覆う黄砂の4割は、このクブキ砂漠から飛来するという。(c)AFP