【3月6日 AFP】日本の原子力発電所のプルサーマル用に仏原子力大手アレバ(Areva)が再処理したMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)を積んだ輸送船が5日、フランス北部シェルブール(Cherbourg)港を日本に向けて出発した。

 仏海軍の船舶に護衛されたパシフィック・ヘロン(Pacific Heron)号には、乗っ取りを防ぐため英国の警官隊が乗船している。日本到着までには70日かかる。

 輸送されたMOX燃料は、日本の電力会社3社が使用する。

 MOX燃料の日本輸送については、国際環境団体グリーンピース(Greenpeace)が「極めて危険な拡散物質」の輸送で「危険かつ不必要」として停止を求めていた。

 業界関係者は、MOX燃料に含まれる民生レベルのプルトニウムが、核兵器製造用に抽出される危険性は極めて低いと指摘している。(c)AFP