【1月17日 AFP】中国国営の新華社(Xinhua)通信は17日、未処理下水や農業用水の流出によって、2008年には中国沿岸部の83%で水質汚染が発生したと報じた。

 新華社によると、中国沿岸部では08年に赤潮が68回発生した。赤潮は汚染された水に含まれる栄養分を摂取して拡大し、水中の酸素を使い尽くしてしまうため、海洋生物の大量死につながる。

 また、中国国家海洋局(State Oceanic AdministrationSOA)の報告によれば、赤潮の発生範囲は1万3700平方キロに及び、2007年より2100平方キロ増えたという。

 08年8月には北京五輪のセーリング競技会場となった山東(Shandong)省青島(Qingdao)周辺で藻類が大量発生し、大混乱となった。(c)AFP