【7月7日 AFP】ナイジェリア中央部プラトー(Plateau)州で、廃鉱山から放射性物質が検出され、約200万人の住民が深刻な健康被害を受けている可能性が明らかになった。地元当局者が5日、語った。

 保健当局によると、同州内の5地域にあるスズやコロンバイトなどを産出していた廃鉱山1100か所を調査したところ、人間の健康に悪影響を与える放射性物質の存在が確認されたという。

 同国の原子力調査機関関係者は「鉱山周辺に住む人びとは、鉱山内にある低品位の鉱産物から発生する放射性物質に長期間さらされた結果、皮膚ガンや肺ガン、肝臓ガン、視覚機能障害を発病する危険性が高い」と語った。

 プラトー州では1960年代、石炭やスズ、コロンバイトなどの鉱山開発ブームが起こり、1000か所以上で採掘が行われた。

 その後、採掘活動が下火になり鉱山が閉鎖されると、その周辺で人びとが家を建て、畑を開くなどして居住するようになったという。(c)AFP