【4月22日 AFP】中国・四川省(Sichuan)南西部に世界最大のパンダ飼育・研究センターが建設される。国内最大の保護区「臥龍ジャイアントパンダ自然保護区(China Conservation and Research Center for the Giant Panda in Wolong Nature Reserve)」に隣接して建設されるもので、同保護区の職員が22日明らかにした。

 広さ・機能ともに世界最大規模になるといい、建設計画の第一期は年内にも完了する予定。国営新華社通信(Xinhua)の報道によれば、敷地内には食事や繁殖行為を含む日常生活を送るための厩舎(きゅうしゃ)のほか、1万9400平方メートルの広さを誇る運動場も用意される。

 2007年11月の時点で、飼育下に置かれているパンダは中国国内に239頭、国外に27頭。そのほかに野生の個体が約1590頭生息するとされている。

 英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、敷地面積2000平方キロを有する臥龍ジャイアントパンダ自然保護区では2007年末までに、当初の飼育個体10頭から合計130頭の個体の繁殖に成功している。
 
 新たに建設されるセンターは約200頭のパンダを飼育できるという。(c)AFP