【11月22日 AFP】中国国営新華社(Xinhua)通信は21日、同国北西部新疆(Xinjiang)ウイグル自治区の炭田で、約50年にわたって燃え続けていた地下石炭層の火が消し止められたと報じた。

 消防隊員は3年以上をかけ、燃焼している炭層にドリルで開けた穴から水およびスラリーを注入、さらに表面を覆って酸素を遮断し、ようやく火を消し止めたという。

 火は同自治区Terak炭田の地下100メートルで1950年代から燃え続けていたが、これにより年間1200万トン以上の石炭が燃焼し、毎年7万トン以上もの有毒ガスが排出されてきた。

 当局は再び燃え始める可能性を考慮し、この石炭層を数年間監視するとしている。

 新華社によると、炭層は自然発火することがあり、なかには数百年も燃え続けるものもあって、消化は極めて困難だという。(c)AFP