【8月28日 AFP】引退したセルビア人物理学教授が、廃棄物のペットボトルを利用して家を建てた。地元紙Politikaが27日、報じた。

 この家は約1万4000本のペットボトルを材料に、首都ベオグラード(Belgrade)近郊の都市クラグイエヴァツ(Kragujevac)中心部に造られたもの。「建設プロジェクト」の発起人で、元物理学教授のTomislav Radovanovicさんは現役時代、学生たちに代替建材について講義をしていた際に、ペットボトルで家を建てることを思いついたという。

 建材はRadovanovicさんと学生が郊外で拾い集めたため、経費もかなり低く抑えることができたという。「とても住み心地のいい家で、実質的な建材費はゼロ」とRadovanovicさんは語る。ペットボトルは断熱材としても優れているいう。

 Radovanovicさんは実際にこの家で暮らすことはほとんどないと言いつつも、「地震のときには、れんが造りの家よりもペットボトルの家のほうが危なくないだろうね」とその安全性を力説した。(c)AFP