【7月15日 AFP】高校の合唱部を舞台にした米人気ミュージカルドラマ『グリー(glee)』に出演していたカナダ人俳優のコリー・モンテース(Cory Monteith)さん(31)が13日、カナダ西部バンクーバー(Vancouver)のホテルの部屋で死亡しているのが見つかった。死因は明らかにされていないが、警察によれば、不審な点はなく事件性はないという。

 モンテースさんはバンクーバー市内のフェアモント・パシフィック・リム(Fairmont Pacific Rim)ホテルに6日にチェックインし、13日がチェックアウト日となっていた。だが、チェックアウト時間を過ぎてもモンテースさんが部屋から出てこないため、ホテルの従業員らがモンテースさんの部屋に入ったところ、死亡しているモンテースさんを発見。知らせを受けて駆け付けた警察と救急隊が同日正午過ぎ(日本時間14日午前4時過ぎ)、モンテースさんの死亡を確認した。

 検視は15日に行われる予定だが、警察は周囲の状況から事件性はないと発表している。

 モンテースさんは、『グリー』にフィン・ハドソン役で出演。アメフトのスター選手ながらグリー部のリードボーカルとしても活躍するという役柄を演じていた。

『グリー』の制作者らは、「突然の悲劇の報に深く悲しんでいる。コリーは俳優として優れていただけでなく、人としても素晴らしい人物だった」と、モンテースさんを悼むコメントをツイッター(Twitter)で発表した。

 モンテースさんは薬物依存の治療のために、4月にリハビリ施設に入院していた。2011年のインタビューで薬物に手を出したのは13歳からで、19歳の時にもリハビリ施設で治療を受けていたと明かしている。(c)AFP