【9月15日 AFP】英国のミュージシャン、エルトン・ジョン(Elton John)さんが、エイズ・チャリティ・コンサートで訪れたウクライナで出会った孤児を養子に迎えたいと希望していることについて、ウクライナ政府は14日、法的に難しいとの見解を示した。

 ウクライナ家族省によると、外国人の養子縁組について、同国の法律は婚姻関係にある夫婦であることを条件としている。

 ジョンさんは、英国で同性婚が合法化された2005年12月、長年のパートナーだったデービッド・ファーニッシュ(David Furnish)さんと結婚しているが、ウクライナは同性婚を認めていないため、2人は夫婦とみなされない。従って、ジョンさんに養子縁組の権利はないという。

 さらに、養子縁組を行う親と子の年齢差は44歳以下と決められており、ジョンさんは62歳、ファーニッシュさんも47歳であるため、この規定も満たしていない。

 ジョンさんは12日、ウクライナの児童養護施設を訪問した際に出会った生後14か月の男の子に「心を奪われてしまった」と述べ、養子に迎えたいと話していた。(c)AFP