【7月15日 AFP】故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの元妻デビー・ロウ(Debbie Rowe)さんの弁護士は14日、ロウさんが数百万ドルと引き替えに親権を放棄するとした報道を否定した。

 弁護士は300-500万ドル(約2億8000-4億7000万円)と引き替えに親権を放棄するという一部報道は「全くの嘘」だとしたが、それ以外のコメントは出していない。

 米ABCテレビはジャクソン家と親交があるとされるステイシー・ブラウン(Stacy Brown)氏の発言として、ロウさんが長男と長女の親権を300万ドル以上を支払われることで放棄すると報じていた。

 金額についてブラウン氏は「家族の中で300万や500万という数字が出ている。その間の額だろうと思う」と語っていたという。

 さらに、この和解案では、マイケルさんの遺言書に従い親権は母キャサリン・ジャクソン(Katherine Jackson)さんが保持し、ロウさんには面会権が与えられるとされていた。

 ニューヨーク・ポスト(New York Post)紙も、ロウさんは400万ドル(約3億7000万円)と引き替えに親権を放棄することで和解したとするある遺族の言葉を掲載した。

 こういった一連の報道に先立ち、13日に予定されていた親権に関する審問が、両者に協議の時間を与えるとして20日に延期されていた。
 
 ロウさんは2001年、2人の子どもの親権を放棄したが、2004年には、マイケルさんの児童性的虐待疑惑を受け、ロサンゼルス(Los Angeles)の裁判所がロウさんへの親権復帰を認めた。

 その後、ロウさんに子どもとの面会権が与えられることで、示談が成立したと報じられた。しかし、マイケルさんの死後、ロウさんは長男と長女の親権に関しては争う考えを示している。(c)AFP