【7月7日 AFP】ロサンゼルス郡上級裁判所は6日、米歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの遺産の暫定管理人として、母親キャサリン(Katherine Jackson)さんの指名を無効にし、マイケルさんの遺書に名前が出ていた弁護士のジョン・ブランカ(John Branca)氏と音楽関係者でマイケルさんの友人のジョン・マクレーン(John Mclain)氏を指名した。

 同裁判所は前月29日、母親キャサリン(Katherine Jackson)さんを暫定管理人に指名していたが、その2日後にブランカ氏とマクレーン氏から、2人を遺産執行人にするとした2002年の遺言書が裁判所に提出されていた。

 8月3日に行われる次の審理まで、2人がマイケルさんの遺産を管理することになる。

 キャサリンさんの弁護士は、「利害が対立する」としてこの指名に反対するとともに、ブランカ氏はマイケルさんの死亡当時には交流を持っていなかったのではないかと疑問を示した。

 これに対してブランカ氏の弁護人は、ブランカ氏は最近マイケルさんに雇われており、遺族にも良く知られた人物だと反論した。
 
 6日のロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙によると、マイケルさんは死亡時に4億ドル(約380億円)の借金があったが、遺産は借金の額を少なくとも2億ドル(約190億円)上回っているという。

 これらの数字には、今後発生するCDや関連品の売上は含まれていない。マイケルさんのCDの人気は数か月間続くとみられる。(c)AFP