【6月11日 AFP】同性婚の否定やセミヌード写真の流出で物議を醸したミス・カリフォルニア(Miss California)のキャリー・プレジャン(Carrie Prejean)さんが、タイトルを剥奪された。コンテスト主催者が10日、発表した。

 タイトル剥奪の理由について、米不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏がオーナーを務めるコンテスト主催団体は、「定められたイベントなどに出席せず、ミス・カリフォルニアとしての契約に違反した」ためと説明した。

 プレジャンさんは、ミスUSA(Miss USA)のコンテストで、審査員をつとめた有名ブロガーのぺレス・ヒルトン(Perez Hilton)氏の質問に答える形で、同性婚には反対だと述べ、賛成派から批判を浴びた。

 その直後には、過去のセミヌード写真が流出し、契約違反かどうかの調査が行われた。

 資格剥奪を求める声も上がったが、トランプ氏と主催者は5月にニューヨーク(New York)で記者会見を開き、資格剥奪はないと発表。プレジャンさんが涙をこらえるシーンもあった。

 ミス・カリフォルニアのディレクター、キース・ルイス(Keith Lewis)氏は、剥奪理由は「契約違反」だけだと強調した。「ニューヨークでの会見後、(ミス・カリフォルニアとしての)活動をめぐって我々はより良い関係を築こうとした。しかし、ミスとしての義務を果たし活動することへの意欲がキャリーにはないことが明らかになった」

 トランプ氏は、主催者の判断を支持している。「キャリーには、ミス・カリフォルニアとしての契約に従い活動すべきだと話し、機会も与えた。残念ながら、そうならなかったので、主催者には判断を支持すると伝えた。彼女の今後の活躍を祈っている」(c)AFP