【11月29日 AFP】ブラック・サバス(Black Sabbath)のフロントマンとして活動した米ミュージシャン、オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)の関連品のオークションが、30日から2日間にわたり、ビバリーヒルズ(Beverly Hills)で開催される。

 収益は、ロサンゼルス(Los Angeles)にあるCedars Sinai病院の「シャロン・オズボーン大腸がんプログラム(Sharon Osbourne Colon Cancer Program)」に寄付される。

 オークションに出品されるのは、オズボーン自身とその妻シャロン(Sharon Osbourne)さん、同夫妻の子どもたちに関わる、家具や美術品、思い出の品など。ビバリーヒルズやマリブ(Malibu)にある自宅と英バッキンガムシャー(Buckinghamshire)の別邸から500点以上が集められた。

「出品される品々はわたしたちの人生であり、まるで人生の一部を差し出すような気持ちだ。すべての品が新しい家を見つけられることを期待している」とシャロンさんは語った。

 有名デザイナーのドレス、アンティークの家具、ゴールドレコードなどのほかに、オズボーン一家の波乱に満ちた歴史を物語る風変わりな品もある。オズボーン宅の火事の原因だったとされている金箔のブロンズ製ランプや、2003年にオジーが交通事故を起こした際に乗っていたバイクなどだ。

 さらに、MTVのリアリティ番組『オズボーンズ(The Osbournes)』に登場したオジーお気に入りのコーヒーカップ(2万2000-4万4000円)や、ビバリーヒルズの自宅の玄関に掛けられたブロンズ製の悪魔の頭の形をした飾り(8万8000-14万2000円)などの品々も出される。

 オークションを管理するJulien's Auctionsのマーティン・ノーラン(Martin Nolan)氏は、「オズボーンズ一家は幅広い分野に影響力を持っている。彼らの人生や仕事に関するものは何でも、多くの人が手に入れたがるはずだ」と語った。

 しかしオジー自身は、このオークションについて複雑な心境を吐露している。「わたしが大事にしているものを売る理由がわからない。シャロンからは、売らなければ家がパンクすると言われているがね」(c)AFP