【3月31日 AFP】米国のR&B歌手エリカ・バドゥ(Erykah Badu)が、米国市民の神経を逆なでするミュージックビデオを作った。ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)元米大統領が暗殺された場所で、衣服を脱いで裸になるというものだ。

 問題となっているのは、米国でリリースされたばかりのアルバム「ニュー・アメリカ・パート・ツー:リターン・オブ・ザ・アンク(New Amerykah Part Two: Return of the Ankh)」からのシングルカット「ウィンドウ・シート(Window Seat)」のビデオで、バドゥの生まれ故郷でもあるテキサス(Texas)州ダラス(Dallas)で撮影された。

 平均より長い5分35秒にわたる映像の中で、バドゥはケネディ元大統領の暗殺現場を歩きながら徐々に服を脱いでいき、最後には全裸になる。

 公の場所での全裸に驚くファンもいたが、バドゥは米マイクロブログサービス「ツイッター(Twitter)」で「みんなは私を無視するのに一生懸命だったわ。大笑いね。私の脱いだ服を拾った人もいたし、カメラが写っていないところで叫んでいる人もいたわ」とコメントしている。

 さらにバドゥによれば、「ここは公共の場所よ。恥を知りなさい。服を着なさい。なんて女なの!」とも言われたという。

 地元紙ダラス・モーニング・ニュース(Dallas Morning News)は、バドゥが公然わいせつ罪で起訴される可能性もあるとする警察当局の発言内容を報じている。(c)AFP

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