【4月26日 AFP】2011年に27歳の若さで死去した英歌手エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)さんの悲劇の人生を描いたドキュメンタリー映画が、来月開催されるカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)でバイヤーらに紹介されることがわかった。同映画を手がける米大手エンターテイメントNBCユニバーサル(NBC Universal)の系列会社フォーカス・フィーチャーズ・インターナショナル(Focus Features International)が25日、発表した。

 グラミー賞(Grammy Awards)に5回輝いたワインハウスさんは、長年にわたりドラッグとアルコールを常用した後、2011年7月、急性アルコール中毒により事故死した。

 フォーカス・フィーチャーズの発表によると、同映画には未公開映像が使用され、ワインハウスさんの非凡な芸術的才能と心揺さぶる悲劇のストーリーが、彼女自身の言葉を通して描かれるという。また、同社はこの企画をカンヌに持ち込み、バイヤーらに紹介する予定だという。

 同映画は、英国のアシフ・カパディア(Asif Kapadia)が監督、ジェームズ・ゲイ・リース(James Gay-Rees)が製作を担当。両氏は、1994年にレース中に事故死したF1ドライバー、アイルトン・セナ(Ayrton Senna)のドキュメンタリー映画で、英国アカデミー賞(British Academy Film Awards)を2部門で受賞している。ワインハウスさんについて両氏は「人々の注目を浴びた稀代の才能あるタレント」とコメントした。

 カンヌ映画祭はパルム・ドール(Palme d'Or)をかけた映画の祭典であるだけでなく、多くの映画プロデューサーや配給会社、脚本家らが、まだ世に出ていない映画や台本を売買する巨大市場でもある。(c)AFP