【10月2日 AFP】米俳優でカリフォルニア(California)州の前知事、アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)氏が、映画『ターミネーター(Terminator)』の名ぜりふ、「I'll be back(アイル・ビー・バック)」をめぐってジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督と激論を交わしたことを、1日に出版された回顧録で振り返った。

 回顧録によると、シュワルツェネッガー氏はこのフレーズがとても「女性っぽい」響きだと思い、「I will be back(アイ・ウィル・ビー・バック)」のほうが無骨で、殺人ロボットの役柄にぴったりだと主張したという。

「(私と監督の)最大の食い違いは『I'll be back』だった。私は『I will be back』にするべきだと反対した。短縮しないその言い回しのほうが、より機械っぽくて恐ろしい響きがあると感じたんだ」とシュワルツェネッガー氏は振り返る。

「『I'll(アイル)と言うのは女性っぽい』と私は主張して、ジム(監督)に繰り返し聞かせてその問題を気づかせようとした。『アイル、アイル、アイル…私には無骨には感じられないんだ』。監督は、私が正気を失いでもしたかのように、私のことを見ていた」

「『アイルのままで行こうよ』と監督は言ったけれど、私もまだあきらめるつもりはなかったので、何度も同じようなやり取りを繰り返した。しまいには、ジムがこう叫んだ。『いいか、俺を信じろ、わかったか?俺は演技の仕方を指図しない、あんたも俺に脚本の書き方を指図するな』」

「それで、脚本どおりに撮影することになった。ことの真相は、私は英語を長年話していたものの、それでも短縮形のことを理解していなかったということだ」と、オーストリア生まれのシュワルツェネッガー氏は記している。

 当時すでにコナン(Conan)シリーズの映画2本に主演していたとはいえ、1984年の『ターミネーター』の成功で、シュワルツェネッガー氏はハリウッドスターとしての地位を確立した。そして今でも公の場で「アイル・ビー・バック」のキャッチフレーズを愛用している。(c)AFP