【1月23日 AFP】22日に発表された第80回アカデミー賞ノミネート結果に関するトリビアを集めてみた。

■英語以外の主演賞ノミネートは史上5人目

 主演女優賞では『エディット・ピアフ~愛の讃歌~(La Vie En Rose)』でノミネートされたフランス人女優マリオン・コティヤール(Marion Cotillard)が獲得すれば、英語以外の言語を話す役での同賞受賞者としては史上5人目となる。

 英語以外の役での過去の受賞歴は、『ふたりの女(Two Women)』(1961年)のソフィア・ローレン(Sophia Loren)、『ゴッドファーザーPART II(The Godfather Part II)』(1974年)のロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)、『ライフ・イズ・ビューティフル(Life is Beautiful)』(1998年)のロベルト・ベニーニ(Roberto Benigni)、『トラフィック(Traffic)』のベニチオ・デル・トロ(Benicio Del Toro)の4人。

■同じ人物の役で2度ノミネート

 ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)は、同じ人物を演じて2度のノミネートを果たした初の女優となった。1998年にノミネートされた『エリザベス(Elizabeth)』、また今回ノミネートされた『エリザベス:ゴールデン・エイジ(Elizabeth: the Golden Age)』でエリザベス1世(Queen Elizabeth I)を演じている。

 男性ではこの偉業を達成した俳優はこれまでに4人いて、ビング・クロスビー(Bing Crosby)、ポール・ニューマン(Paul Newman)、ピーター・オトゥール(Peter O'Toole)、アル・パチーノ(Al Pacino)。

 また、ブランシェットは同年に主演と助演のダブルノミネートを果たした11人目となった。

■外国語映画を撮った米国人監督、2年連続ノミネート

 監督賞では、昨年に続き2年連続、外国語映画を撮影したアメリカ人がノミネートされた。前年は日本語作品、『硫黄島からの手紙(Letters from Iwo Jima)』のクリント・イーストウッド(Clint Eastwood)監督、今年はフランス語作品『潜水服は蝶の夢を見る(The Diving Bell and the Butterfly)』のジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel)監督だ。

■コーエン兄弟、史上3組目の共同監督ノミネート

 『ノーカントリー(No Country for Old Men)』で監督賞にノミネートされたイーサン・コーエン(Ethan Coen)とジョエル・コーエン(Joel Coen)の兄弟は、アカデミー史上3組目の共同監督でのノミネートとなった。1組目は『ウエスト・サイド物語(West Side Story)』(1961年)のロバート・ワイズ(Robert Wise)監督とジェローム・ロビンス(Jerome Robbins)監督。2組目は『天国から来たチャンピオン(Heaven Can Wait)』のウォーレン・ベイティ(Warren Beatty)監督とバック・ヘンリー(Buck Henry)監督。

 またコーエン兄弟は『ノーカントリー』で、4部門のノミネートを果たした史上3例目の「個人」となった。これまでは、ウォーレン・ビーティ(Warren Beatty)が『天国から来たチャンピオン』と『レッズ(Reds)』で、アラン・メンケン(Alan Menken)が『美女と野獣(Beauty and the Beast)』でそれぞれ個人として4部門にノミネートされた。(c)AFP