【8月2日 AFP】都内で新作映画『Death Proof』のプロモーションのため2日、クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)監督が来日した。 

 タランティーノ監督は「僕はいつも自分が監督だということと、女性の扱いが得意だということを誇りに思っている。僕はいつでもジェントルマンだよ」と語る。しかしながら、“グラインドハウス系”と呼ばれる60年代のB級映画にインスパイアされた新作では、「ジェントルマンは家に送り帰した」と笑いながらコメント。

 「ジェントルマンが作った“グラインドハウス系”の映画なんて誰も見たくないだろ。女の子たちに興奮させられ、そんな彼女たちをセクシーだと思って、一番セクシーだと思うやり方を女の子に提案するような映画が見たいでしょう」

 映画『Death Proof』は2人組のセクシーな女性が、カート・ラッセル(Kurt Russell)演じる殺人鬼スタントマン・マイク(Stuntman Mike)の復讐心に火をつけるという内容。さらに70年代米国カウンターカルチャーの象徴的な車、ダッジ・チャレンジャー(Dodge Challenger)も登場する。

 車がプリントされたオレンジ色のシャツを着て登場したタランティーノ監督は、自分が考えるセクシーさは他の人とは違うと話した。「何をセクシーと感じるかは人によって少しずつ違う。この映画も人々が考えているセクシーとは違う。これは私の映画で、私の目を通して見ることができる作品です」

 『ジャッキー・ブラウン(Jackie Brown)』や『キル・ビル(Kill Bill)』など、銃や剣を巧みに使う女性が特徴的なタランティーノ監督。「僕はいつも、“女性にできないで男性にできること”はひとつもないと信じるように育てられた」と語り、女性の描き方はシングル・マザーに育てられことが女性の描き方に影響しているということを認めた。

同映画は日本では9月1日公開予定。(c)AFP