【9月7日 AFP】仏「クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)」がブランドの象徴である「レッド・ソール」の商標権を侵害されたとして「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」を相手取り損害賠償を求めた裁判の控訴審で、米連邦控訴裁判所は5日、一審の判決を覆してルブタンの「レッド・ソール」の商標権を一部認める判断を下した。

 一審でニューヨーク南部地区連邦地裁(District Court for the Southern District of New York)のヴィクター・マレーロ(Victor Marrero)判事は、「ファッション業界では、色は美的かつ装飾的な機能をもっており、厳しい競争においては不可欠な要素となっている。ルブタンの赤い靴底が商標保護を受ける資格があると証明することは困難だと判断した」としてルブタンの訴えを退けていた。

 しかし連邦控裁は、靴底と靴のその他の部分が対照的な色使いである場合に限りルブタンのレッド・ソールの商標権が認められるという判断を示した。イヴ・サンローラン側は「判決はルブタンの商標権を対照的な色使いの場合にのみ認めるもので、赤いシューズに赤いソールを使用することは問題ない。裁判に勝ったと考えている」とコメントした。

「クリスチャン ルブタン」のグラマラスなシューズは、ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ(Sex And The City)』などで取り上げられた。(c)AFP