【1月7日 senken h】座して黙することもなく、「新しい関係」を紡ぐことでベターな明日を作ることに励む人たちがそこここに現れています。その一つひとつの取り組みの萌芽は明日の可能性であり希望。つながり、つながる。動く、変わる――そんな新しい関係作りが、ほら、あなたのすぐ近くで始まっています。
 
■ 働く人を元気にかっこよく!/ プレイワーク×地方巡業
 オシャレなものを身に着けると、いつもの仕事がちょっぴり楽しくなる経験はありませんか?そんな気持ちに注目したのが、「ワイアード・カフェ」を運営するカフェ・カンパニーと、ジーンズメーカーのリー・ジャパンだ。両社が協業して立ち上げたのが、ワークウエアブランド「プレイワーク」。ワークウエアとしてもなじみの深いデニムを通して、働く人を元気にかっこよくするプロジェクトが始まった。

 昨年10月、福島・会津美里町にて、プレイワークのエプロンやオーバーオールを身にまとった人々のファッションショーが開催された。きのこ農家や温泉の受付嬢など、ショーの主役は地元で働く人たち。照れくさそうに、でも少しうれしそうに歩く姿に、温かい歓声があがった。これは、プレイワークの地方巡業プロジェクト「○○座」の光景だ。「はじめは会津のお祭りにブースで出店してほしいと言われたのですが、それだと一方的になってしまう。もっと地元の人たちと踏み込んだ取り組みをしたいと思い、このような企画になりました」と言うのは、カフェ・カンパニーのディレクター、山本彩さん。会津の伝統工芸品である会津木綿を使ったプレイワーク限定品を販売したほか、会津特産の「古代米」「太陽のプラム」「高田梅」を使用したオリジナルフードも提供した。

 「単なるワークウエアブランドじゃなく、農家やそのまわりにある服屋と一緒に元気になりたい」との思いで、会津木綿を使ったウエアは地元のアパレルショップ4店舗でも取り扱われている。「自分たちが身に着けた服が、ショップで売られている喜びを感じてほしい」からだ。ファッションショーが終わったあと、噂が口コミで広がり、さまざまな年齢層の人がプレイワークを買いに訪れてもいる。「カフェをやっていると、お店からの発信はできるが、食材をもらっている場所には行けない。でも、プレイワークの活動ではそれが出来る。働く人たちがもっと誇りを持てるように、各地をまわっていきたいですね」。

<プレイワーク>
 実用性とデザイン性を重視したワークウエアブランド。カフェ・カンパニーが運営する都内のカフェのほか、オンラインショップやセレクトショップで販売している。JA全農(全国農業協同組合連合会)との協業モデルもある。
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