【10月28日 AFP】(写真追加)75もの仏高級ブランドが加盟するコルベール委員会(Comite Colbert)がドバイの巨大ショッピングモール「ドバイモール(Dubai Mall)」で10月29日から11月7日まで、仏ブランドを紹介するイベント「フェスティバル・コルベール(Festival Colbert)」を開催する。  イベントでは、シャネル(Chanel)やランバン(Lanvin)、カルティエ(Cartier)、バカラ(Baccarat)など約30のブランドの商品を紹介。ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)やダロワイヨ(DALLOYAU)といったスイーツブランドも参加する。  コルベール委員会のエリザベス・ポンソル・デ・ポルト(Elisabeth Ponsolle des Portes)は「ドバイでは、ハンドバッグや時計だけでなく、全種類の商品を見せることが重要です」と語る。会場では、エルメス(Hermes)のレザー職人やサン ルイ(SAINT LOUIS)のクリスタル職人がデモンストレーションを披露する予定だ。「我々企業が誇る人的資源の重要性を伝えるためなのです」  コルベール委員会によると、全体の売上300億ドル(約2兆4500億円)のうち、中東エリアの売上は約8%を占めるという。香水や化粧品、ホテル部門の売上のうち、25~35%が中東地域というブランドもある。  近年、フランスの小売店はペルシャ湾岸諸国やレバノンでの店舗展開に力を入れている。レバノンのベイルートには、近年ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)やエルメス、クリスチャン ディオールが出店している。その中で、ドバイはいわば中東の富裕層への「玄関口」としての役割を持っている。ポルトは「中国における香港のような存在です」と説明する。  しかしポルトは、「ドバイ・モールでの主要顧客は、中国人」と分析する。中国からの買い物客は、自国よりも安い価格の商品を探しているからだ。「その次に多いのが地元のカスタマー。後は、ロシアでしょう」(c)AFP 【関連情報】 ◆「ドバイ・モール」でウォーホルのファッション・イラストレーション展世界最大級ショッピングモールがドバイにオープン - 08年11月 【アラブ首長国連邦】過去記事一覧