【3月30日 MODE PRESS】トルコ出身のファッション・デザイナーでありアーティストでもあるフセイン・チャラヤン(Hussein Chalayan)の日本初の個展『フセイン・チャラヤン ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅』が4月3日から6月20日まで東京現代美術館にて開催される。開催にあわせてチャラヤン本人も来日し、3日にはアーティストトークが行われる予定だ。

■ファッション/アート 横断的活動

 チャラヤンは、1994年のデビュー以来、ファッションとアートの二つの領域を横断的に活動するクリエイターの先駆者として、幅広い活動を行ってきた。一つ一つのコレクションに込められる現代社会への批評性や、LEDやレーザー光線など最先端のテクノロジーを駆使した革新的なデザインは、国際的にも高い評価を獲得し、06年には大英帝国勲章を受章している。アートの分野においても、映像作品やインスタレーションを精力的に制作し、01年イスタンブール・ビエンナーレや05年ヴェネツィア・ビエンナーレなどの国際展に参加。日本でも07年に東京で開催された「スキン+ボーンズ」(国立新美術館)、「SPACE FOR YOUR FUTURE」(東京都現代美術館)などの展覧会で作品が紹介され話題を集めた。

■初期作品や映像インスタレーション

 展覧会では、数か月間土の中に埋めたシルクドレスを掘り起こした大学卒業制作「埋められたドレス」から、LEDやレーザー光線などのテクノロジーを駆使した新作まで、チャラヤンの15年間にわたる代表的なコレクションを展示。さらに、女優ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)が主人公を演じる『不在の存在』(05)をはじめとした映像インスタレーションや短編映像作品約24点など、ジャンルを超えて展開してきた多面的な活動を本格的に紹介する。

■3日にはアーティストトーク

 会期初日の3日には、来日中のチャラヤンが自身のこれまでの活動を振り返る「アーティストトーク」の開催が予定。先着200名まで参加可能となっており、目の前でチャラヤンの世界に触れられるまたとない機会となっている。その他関連プログラムも、決定次第美術館ホームページにて随時発表となる。(c)MODE PRESS

【展覧会詳細】
展覧会名:フセイン・チャラヤン ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅
会期:2010年4月3日(土)~6月20日(日)
休館日:月曜日(ただし5月3日は開館、5月6日は休館)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 B2F
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)

【アーティストトーク】
日時:2010年4月3日(土) 15時~  会場:地下2階講堂  
参加費:無料(ただし要展覧会チケット) 定員:200名(先着順) ※日英の逐次通訳有り

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