【11月30日 MODE PRESS】米ニューヨーク市内のセレクトショップ「オープニングセレモニー(OPENING CELEMONYOC)」で19日、デルフィナ・デルトレズ・フェンディ(Delfina Delettrez Fendi)が手掛けるゴシックテイストのジュエリーライン「デルフィナ・デルトレズ(Delfina Delettrez)」のプレゼンテーションが行われた。

 デルフィナは、ビッグブランド「フェンディ(FENDI)」のデザイナー、シルビア・ベントゥリーニ・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)の娘。彼女は、有名な家族の一員であることに飽きたらず、自身のコレクションを制作している。

 コレクションは、真っ赤なネイルをしたシルバーの骸骨の手や、スカルヘッドのマイケル・ジャクソンのブローチ、目や鼻、それに乳房などをモチーフにしたリングなど、ラグジュアリーだが、かなり刺激的なテイストだ。

 OCのウンベルト・リオン(Humberto Leon)クリエイティブディレクターは、デルフィナのことを「優れたストーリーテラーだと思うよ」と賞賛。各方面から注目されるデルフィナに、自身のコレクションについて聞いた。

-今シーズンは何にインスパイアされましたか?
デルフィナ(以下D):今回のテーマは「解剖学(Anatomik)」。以前パリのルーブル(Louvre)開催した展示会と同じ雰囲気をニューヨークでも再現しようと思ったの。コレクションはすべて、手や鼻、目、口といった人体からインスパイアされたもの。キリコ(Di Chirico)やダリ(Dali)などの画家や、シュールレアリズムの要素もあるわね。まずは、爬虫類の目をデザインすることから始めたの。

-顧客の層は?
D:私と同い年くらいの若い女性もいれば、祖母の友人もいたりと幅広い顧客層よ。みんな、ジュエリーで遊ぶことを知ってる人たちね。

-家族から影響を受けることはありますか?
D:できるだけ繋がりを断つようにしているの。自分の力で独立したかったから、ジュエリーデザインを選んだわ。母の仕事をしたいとは思わないし、全く違うことをしているからプレッシャーも感じない。でも、いつかファッションも手がけてみたいわね。

-ランウェイで使うように、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)に依頼しては?
D:カールにはいくつかスカルのブローチをあげたのよ!ちゃんと使ってくれたわ。私は毎年いろいろなメゾンとコラボレーションしているの。最初の年は「シャネル(Chanel)」に手袋を提供したし、サングラスも手掛けたわ。今はまた違うプロジェクトがあるわ。

-いつかはこの分野で“帝国”を築きたいですか?
D:もちろん。次にやりたいのはファッションね。将来の夢よ。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS

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