【3月10日 MODE PRESS】09/10年秋冬コレクション開催中のフランス・パリ。ショー会場や周辺には、世界中からファッション関係者やアーティストが集まった。中でも注目は、今回がファッションウィーク初参加というベス・ディットー(Beth Ditto)とアンドレJ(Andre J.)だ。

■新ミューズはベスに決定!

 先シーズンのフロントロウのミューズはバーレスク・ダンサーのディータ・ヴォン・ティース(Dita Von Teese)だったが、今回は歌手ベス・ディットーのようだ。彼女は英コンデナストより新しく創刊された雑誌「LOVE」の表紙も飾っている。

 「ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)」のショーでは「初めてのファッション・ウィークで、とても光栄だわ。ショーは本当に楽しいわね」とコメント。また、「ジャンポール・ゴルチエ (Jean Paul Gaultier)」でもフロントロウに登場。「私は男っぽい要素が好きなの。ゴルチエは最高ね。マスキュリンでホットだわ」と話した。

 今後、「シャネル(CHANEL)」のショーへ出席し、「フェンディ(Fendi)」の盛大なパーティでは歌を披露する予定。「人に色々なことを言われて辛い時期もあったけどね。カールが私に何ていうのか、とても楽しみだわ」と話した。

■アンドレJに注目!

 ウンガロの会場で注目を集めていたのは、アンドレJ。モデルのキャロリン・マーフィー(Carolyn Murphy)と一緒に「ヴォーグ」の表紙を飾ったこともあるアンドレは、今回がファッション・ウィーク初体験。「そろそろ言うのをやめなきゃいけないわね」と自覚するほど「大好き!」と連呼していた。

 「マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)」のショーに出席した際にも、ど派手な容姿故に皆に気付かれたという。「カリーヌ編集長に会ったけれど、彼女は本当に最高!世界で一番の人よ」と終始興奮した様子を見せた。

■ジバンシィにカニエ・ウェスト登場

 ジバンシィのショーでは、モデルのヘアセットに予想以上の時間がかかり、出席者は予定開始時刻30分後の19時に戻ってくるようにと伝えられた。再入場後、さらにショーの開始まで時間が押したが、ラッパーのカニエ・ウェスト(Kanye West)はルイ・ヴィトン・ノース・アメリカ(Louis Vuitton North)のアントワーヌ・アーナルト(Antoine Arnault)コミュニケーションディレクターや、「Allure」のリンダ・ウェルズ(Linda Wells)編集長らと会話したり、読書をしたりしながら待ち時間を楽しんでいた。フロントロウには、作家のダニエル・スティール(Danielle Steel)親子も登場した。

■ベアールは「ウンガロ」ファン

 エステバン・コルタサル(Esteban Cortazar)手掛ける「エマニュエル ウンガロ(emanuel ungaro)」。あまりショーに姿を見せない女優のエマニュエル・ベアール(Emmanuelle Beart)も出席し、「彼の素晴らしい才能を見に来たわ。彼はウンガロというメゾンに変化を与えている。そのモダンさは驚きでもあるし、彼がデザインするきれいなブラウスや異素材のミックス、鮮やかな色づかいが大好きなのよ」と絶賛した。

■カール・ラガーフェルド

 極寒のパリの天候にもかからず、女優のエルサ・パタキ(Elsa Pataky)はカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のショーに、プラスチック製のドレスとヒールで出席。寒さにくじけない果敢なファッションで気合を見せ付けた。

 ショーには、米「ヴォーグ」のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長も出席。デザイナー、カール・ラガーフェルドと親しげに会話を楽しんだ。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS