【8月28日 AFP】米歌手マイリー・サイラス(Miley Cyrus、20)が、MTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV Video Music Awards)授賞式で見せた挑発的なダンスが話題になっているが、あの「挑発的」な動きを形容する単語「Twerking(トワーキング)」がこのほど、英オックスフォード大学出版局(Oxford University Press)の最新版英語辞典に新語として収録されることになった。

 ディズニー(Disney)のテレビドラマに子役で出演し、一躍スターの座をつかみ取ったサイラスは、25日のMTVビデオ・ミュージック・アワードの授賞式に登場し、米シンガーのロビン・シック(Robin Thicke)のヒット曲「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪(Blurred Lines)」をシックと共に歌った。このパフォーマンスの中でマイラスは、シックの前で前かがみになって、挑発するような仕草とともに腰を振るダンスを披露し、観客をあぜんとさせた。

 この動きは、ヒップホップ界で「トワーキング」と呼ばれ、米国では20年ほど前から見られるようになった。そしてこのほど、「トワーキング」という言葉が、正式な英単語として認識され、「Twerking」は、オックスフォード辞典のオンライン版に加えられることになった。

 オックスフォード英語辞典オンライン版を担当するキャサリン・コナー・マーティン(Katherine Connor Martin)氏は28日、「Twerking」という言葉について、「2012年の時点で、既に十分に普及していると認められ、新語監視リストに加えられた。そして今春までに、様々な出典源で現代英語辞典への収録を検討するに足る使用頻度があるとの確信が得られた」と説明。ただ、この言葉の起源については諸説あり、また口語として広まったことから、確実な答えを知ることは不可能だと述べた。

 マーティン氏によれば、マイラスの「Twerking」に対する一般からの批判交じりの反応は、1960年代にR&B歌手、チャビー・チェッカー(Chubby Checker)が「ザ・ツイスト(the Twist)」でツイストダンスを大流行させた時を思わせるという。

「Twerking」意外にも、携帯電話などのカメラで自分自身の写真を撮影する「selfie(セルフィー)」、インターネット上で流通する仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」、同じ趣味や目的を持った人々のための共有スペース「hackerspace(ハッカースペース)」などが英単語の「門番」オックスフォードによって新たに英単語と認定されている。(c)AFP