【6月27日 AFP】(一部更新)故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)が大ヒット曲「スリラー(Thriller)」のミュージックビデオで着用した赤と黒の革ジャケットが26日、米ビバリーヒルズ(Beverly Hills)のジュリアンズ・オークションズ(Julien's Auctions)で競売にかけられ、180万ドル(約1億4500万円)で落札された。

 予想落札価格は20~40万ドル(約1600~3200万円)だった。収益の一部は、マイケルが2006年まで「ネバーランド(Neverland Ranch)」飼っていた2匹のベンガルトラ、スリラーとサブが暮らすカリフォルニア(California)州シャンバラ保護区(Shambala Preserve)に寄付される。

 落札者はテキサス(Texas)州オースティン(Austin)の仲買業者、ミルトン・ベレット(Milton Verret)さんで、落札したジャケットは世界中の小児病院で周遊展示会を行い、売り上げを児童基金に寄付する考えという。 

 このジャケットは、袖部にマイケルの直筆で「Love Michael Jackson」と書かれ、裏地にもマイケルの衣装デザイン担当者らに捧げた献辞が書かれている。

 ジュリアンズはジャケットについて「誰もが知っている20世紀で最も有名な衣装」と評価。1980年代には世界中のマイケルファンがこぞって同じファッションを真似するなど、「この赤と黒の革ジャケットはスリラーの代名詞となった。そのためマイケルは生涯、『スリラー』を歌うときには同じデザインのジャケットを着用し続けた」と説明している。

 ビデオの撮影でマイケルが着用した革ジャケットは2着あり、残る1着はオハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)にある「ロックの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)」に展示されている。

 オークション前日の25日は50歳で急死したマイケルの2度目の命日にあたり、各地でファンが哀悼の意を示した。(c)AFP

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