【1月7日 AFP】英国のスーパーモデル、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)さんがベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領にインタビューした記事が、10日の英男性誌GQに掲載される。記事の中でキャンベルさんは大統領を「反乱の天使」と呼び、心の内を明かすことを恐れないが民主主義の敵ではないと表現した。

 キャンベルさんはGQの特別編集者として政治、スポーツ、エンターテインメント各界の有名人にインタビューしており、今回はその一環として大統領への取材が許可された。

 雑誌の発売に先立ち一部公開された記事の中でキャンベルさんは、取材対象の選択が物議をかもすことは理解していたが、ベネズエラに向かったのは政治的理由からではないと主張している。

「チャベス大統領は国民の大統領だといつも聞いていたので、それが本当かどうかを確かめたかった。大統領を評価したり、政治的見解を探ったりするつもりはなかった。大統領がそれをおおっぴらに示したとしても」「わたしはウゴ・チャベスという人間を取材したかっただけ」(キャンベルさん)

 さらにキャンベルさんは、自身が代表を務めるネルソン・マンデラ財団(Nelson Mandela Foundation)に大統領の寄付がほしかったことと、大統領の社会政策を実際に見たかったことを理由に挙げた。

 その上でキャンベルさんは、大統領が率直で「恐れを知らないが、脅迫的だったり理不尽だったりすることのない」人物だと評した。

 ベネズエラ国民については、前回10年前に米スポーツ誌スポーツ・イラストレーテッド(Sports Illustrated)の撮影で訪問した時よりも幸せそうだったという。

 キャンベルさんは「近い将来、米国との関係が改善することを願っている。未来がどんなものであっても、わたしにとって彼(=チャベス大統領)の役割は反乱の天使であり続ける」と述べた。(c)AFP