【9月30日 Relaxnews】発射まであと1年──大気圏の一番外端が休暇の旅行先になるのも、もうすぐだ──。

 英ヴァージン・グループ(Virgin Group)の創設者で起業家のリチャード・ブランソン(Richard Branson)氏は「ソーシャル・グッド・サミット2013(2013 Social Good Summit)」で講演し、商業宇宙旅行は現実のものとなろうとしていると述べた。計画は順調に進んでおり、宇宙旅行サービスを2014年に開始するという。

 宇宙旅行の費用は往復で25万ドル(約2450万円)​​に上り、現実的には選ばれた少数の人々に限られるようだ。しかし、これまで既に宇宙旅行を希望する約580人から総額7000万ドル(約69億円)の前金が支払われているという。

「商業宇宙飛行は目的のない、ただ高額なスリルだ」との批判に対し、ブランソン氏は即座に、宇宙旅行会社「ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)」は、「変革」を起こすことで世界を救うと反論。「不法操業の漁船を監視できるようになるだろうし、衛星を通じてそれらを生中継で映し出すことができるようになる。またサイを不法に捕獲しようとする者もみつけられる」と語った。

 9月上旬、ヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅客機「スペースシップ2(SpaceShipTwo )別名、VSSエンタープライズ(VSS Enterprise)」とそのキャリア・クラフトは2回目の試験飛行を成功させた。

 スペースシップ2の飛行では大気圏外の宇宙空間までは到達しないものの、既に、ブラッド・ピット(Brad Pitt)、アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)、ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)、アシュトン・カッチャー(Ashton Kutcher)、レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)など、多くの大物ハリウッドスターらがフライトを予約している。(c)Relaxnews/AFPBB News