【9月5日 AFP】韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)は4日、注目を集めていた手首に巻いて装着する携帯端末のスマートウォッチ「ギャラクシー・ギア(Galaxy Gear)」を公開した。この時計で電話をかけ、メールを受信し、写真を撮ることが可能となる。発売は25日の予定。

 サムスンの携帯端末部門トップの申宗均(シン・ジョンギュン、JK Shin)氏は、ドイツのベルリン(Berlin)で6日に開幕する国際コンシューマ・エレクトロニクス展(IFA)に合わせて新製品を公開し、「ギャラクシー・ギアは世界の新しいファッションアイコンになるだろう」と語った。

 サムスンが発売するスマートウォッチには、1.6インチ(約4センチ)ほどのタッチパネルがスチール製のケースに取り付けられ、バンドは6種類のカラーが用意されている。ただ、事前の予想とは違って折り曲げたり巻いたりすることができるフレキシブル・スクリーンは採用されなかった。

■ライバルの姿なく当面はサムスンの独壇場

 サムスンに先行して、カシオ(Casio)やソニー(Sony)、ペブル(Pebble)といったメーカーは既に、Wi-Fiを経由してスマートフォンに接続して、電話やメール、メッセージの受信を知らせる機能を備えた時計を市場に投入している。

 しかし、うわさが絶えない宿敵アップル(Apple)の「iWatch」はいまだにお披露目されず、マイクロソフト(Microsoft)やグーグル(Google)といった企業は今回のIFAに出展しないため、今回多かれ少なかれ電子製品愛好家たちを驚かせられるのはサムスンだけだ。

 先行したメーカーの製品では、電話をかけるためにわざわざポケットから携帯電話を取り出さなければならないが、サムソンの場合、耳の側に時計を持ち上げ、内蔵されたスピーカーやマイクを使って通話することができる上、バンドに小型カメラも付いている。(c)AFP/Marie JULIEN