【5月9日 AFP】米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズ(Tesla Motors)は8日、1~3月期の業績が自社の予想を上回り四半期決算で初めて黒字を達成したと発表し、市場アナリストらを驚かせた。

 米カリフォルニア(California)州に本社を置く同社の発表によると、1~3月期の最終損益は1100万ドル(約11億円)の黒字で、売上高は前期比83%増の5億6200万ドル(約555億円)だった。

 同社は声明で「今年の1~3月期は、わが社の10年の歴史の中で初めて黒字になった」と述べた。

 テスラ・モーターズは、2011年に新規株式公開(IPO)を行い、2億2600万ドルを調達した。初の生産車両「テスラ・ロードスター(Tesla Roadster)」は1回の充電で400キロ近い走行が可能。価格は10万ドル(約990万円)以上する。

 その後、導入された「モデルS(Model S)」は価格が4万9900ドル(約490万円)からで、ローン購入や税制優遇措置、再販価格保証などが設定されている。

 同社はトヨタ自動車(Toyota Motor)やメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)といったメーカーに、EV用パワートレインなどの装置も提供している。(c)AFP