【12月21日 Relaxnews】ミャンマーでは今、観光産業が躍進しており、今年同国を訪れた外国人の数は100万人に達する見込みだ。

 テイ・アウン(Htay Aung)ホテル観光相によれば、ミャンマーを訪れる外国人の数は年内にも100万人に達し、うち40万人は陸路で入国している。大半は主要商業都市ヤンゴン(Yangon)に向かうビジネス客で、ヤンゴン国際空港(Yangon International Airport)には1日に平均2300人が降り立つという。

 ミャンマーは2000を超える仏教寺院や景勝地などの観光資源に恵まれており、近年の政治改革、特に今年行われた補欠選挙がミャンマーの観光産業に恩恵をもたらしている。2010年に入国した外国人の数は79万人だったが、翌11年には1.27%増え、80万人を超えた。さらに、12年の入国者数は、1~7月の累計で前年同期比37.5%増と急増している。

 軍部による長年の強権政治を経てようやく増え始めた観光客を国民は歓迎する一方で、観光業関係者からはホテル室数の不足や交通網の不備を懸念する声も出ている。最近のデータでは、首都ネピドー(Naypyidaw)、ヤンゴン、マンダレー(Mandalay)、バガン(Bagan)、タウンジー(Taunggyi)、インレー湖(Inle Lake)など主要観光地のホテル数は全448軒、室数で1万9014室となっている。

 ホテル観光省は、サービス基準や公共交通機関、既存のホテルや観光施設の改善に加え、新たな観光地の開拓も考えているという。観光推進策の一環として、政府はヤンゴン近郊に新たな国際空港を建設する計画を立ているほか、ヤンゴン市当局は住宅施設のホテル改造を投資家に促し、年内に500室を増室する予定だ。(c)Relaxnews/AFPBB News