【11月21日 AFP】カナダのトロント(Toronto)ではレジ袋禁止条例案がスピード可決され、カナダ・プラスチック袋協会(Canada Plastic Bag Association)は20日、条例案に反対して市当局を相手取り、訴訟を起こした。先週も別の団体が訴訟を起こしたばかりだった。

 カナダ・プラスチック袋協会は「(協会員は)トロント市内でのプラスチック袋の製造、供給、配送、販売で相当な経済的利益を上げており、業界全体も個々の企業も条例制定により大打撃を受ける」と述べている。

 また、レジ袋禁止条例案が公共の合意を伴わず、市当局者による調査も行われずに、こっそりと可決されたとする批判もあがっている。

 先週には、オンタリオ・コンビニエンスストア協会(Ontario Convenience Stores Association)が市当局を提訴。また、トロント納税者連合(Toronto Taxpayers Coalition)も同条例案の廃案を目指すと表明している。

 条例案は11月27日に議会で最終的な承認を受ければ成立し、来年1月1日からカナダ最大の都市で施行されることになる。成立すれば、トロントはカナダで初めてレジ袋を禁止する大都市となる。(c)AFP