【11月1日 AFP】ハリケーンから温帯低気圧に変わって米東海岸に上陸した「サンディ(Sandy)」により深刻な浸水被害を受けた米ニューヨーク(New York)市営地下鉄は1日、一部で運行を再開する見込みだが、全面復旧の見込みは全く立っていない。

 10月31日午後に記者会見したアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)ニューヨーク州知事は、イーストリバー(East River)の下をくぐる地下鉄用トンネル7本で浸水被害があり、3本は排水できたと発表。しかし、マンハッタン南部の路線は電力が復旧していないため運行できないと述べた。

 当局によると、懸命の排水作業が続いているが、468駅ある市営地下鉄の駅の多くで深刻な被害が確認されており、川下をくぐる路線では天井まで水に浸かったところもあるという。(c)AFP/Sara Hussein