【8月1日 AFP】インドで31日午後1時(日本時間同日午後4時30分)ごろ、大規模な停電が発生した。インドで大規模停電が起きたのは前日に続き2日連続で、過去10年余りで最悪の事態となっている。

 北部、東部、北東部の3つの送電網にトラブルが生じ、パキスタンと国境を接するインド西部から、中国に隣接するインド北東部のアルナチャルプラデシュ(Arunachal Pradesh)州にいたる広い範囲で停電し、インドの人口の半分に当たる6億人超に影響が出た。

 西ベンガル(West Bengal)州とジャルカンド(Jharkhand)州では、停電で昇降機が止まり、数百人の鉱業労働者が一時地下に閉じ込められた。また、首都ニューデリー(New Delhi)では地下鉄が数時間にわたって運行を停止したほか、全国で約400本の列車が運休した。

 北東部の送電網は5時間後の午後6時(日本時間午後9時30分)ごろ全面復旧し、この時間までに東部の送電網は35%、北部送電網は45%程度復旧した。

 スシル・クマール・シンデ(Sushil Kumar SHINDE)電力相は記者団に対し、31日の大規模停電は、複数の州で規定量を超えた電力が使われたことが原因だと説明した。(c)AFP/Rupam Jain Nair and Ammu Kannampilly