【7月27日 AFP】米インターネット交流サイト(SNS)最大手のフェイスブック(Facebook)が26日発表した株式上場後初の四半期決算(4~6月期)は、最終損益が1億5700万ドル(約123億円)の赤字だった。上場関連費用も影響した結果で、ほぼ市場の予想通りだったが、急成長率からの一転に投資家らは驚きを隠せずにいる。

 5月の新規株式公開(IPO)時の38ドルから下がり続けているフェイスブックの株価は、決算発表から数時間で11%以上も下げ、23.80ドルまで急落した。前日には米ソーシャルゲーム最大手ジンガ(Zynga)が予想を下回る四半期決算を発表しており、市場の「ソーシャル熱」は一気に冷めた感がある。

 ただしフェイスブックの場合、売上高は11億8400万ドル(約926億円)で前年同期比32%増となるなど、特別項目を除いた4~6月期の業績は成長している。売上の8割超を占める広告収入も同28%増の9億9200万ドル(約775億円)。アクティブユーザー数は6月末で9億5500万人に達し、前年比29%の伸びを見せた。(c)AFP/Charlotte Raab