【2月11日 AFP】中国税関総署が10日発表した貿易統計によると、中国の1月の輸出入は前年同月から減少した。世界経済が減速していることや、春節(旧正月)に伴う連休で、国内の工場が一時稼働停止したことなどが背景にある。

 1月の輸出は前年同月比0.5%減の1499億4000万ドル(約11兆6300億円)、輸入は15.3%減の1226億6000万ドル(約9兆5000億円)だった。1月の貿易黒字は272億8000万ドル(約2兆1000億円)と、昨年12月の165億2000万ドルから拡大した。中国の貿易黒字額は外交上の影響が大きく、貿易相手国は常に注視している。

 今回の貿易統計についてアナリストらは、今年の春節休暇が例年より早い1月だったことが大きく影響していると指摘する。

 だが、ユーロ圏の金融危機や米国の景気低迷で中国製品への需要は減少しており、今回の統計結果で輸出依存型の中国経済が減速していることへの懸念はいっそう高まるとみられる。(c)AFP