【2月11日AFP】ギリシャの官民2大労組は10日、政府が受け入れた新たな財政緊縮策に抗議するため、48時間のゼネストに突入した。緊縮策は、ギリシャが欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)などから支援を得るための条件で、議会で採決が予定されている。

 ストを呼び掛けた2大労組のギリシャ労働総同盟(GSEE)とギリシャ公務員連合(ADEDY)は、緊縮策を「ギリシャ社会の死」と非難。組合員らは、過去2年間デモの拠点となってきたシンタグマ広場(Syntagma Square)に再び集結した。ある年金生活者はAFPに対し、「議会が承認を目指している緊縮策はギリシャの墓場」と語った。

 首都アテネ(Athens)ではストの影響で、バスや地下鉄、路面電車など交通機関がまひ状態に陥った。シンタグマ広場付近では7000人規模の抗議デモが発生。参加者らは首都中心部に配置された警官隊に石や発火物を投げ付け、警官隊は催涙ガスで応戦した。(c)AFP