【12月6日 AFP】食品大手の明治(Meiji)は6日、同社の粉ミルク「明治ステップ(Meiji Step)」から、1キログラムあたり22~31ベクレルの放射性セシウム134と同137が検出されたと発表した。東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所からの放射性降下物が混入した可能性が高いという。

 明治は同製品約40万缶の交換に応じる。粉ミルクに適用される国が定めた暫定基準値は1キログラムあたり200ベクレルとなっている。

 同製品は福島原発からは約200キロメートル離れた埼玉県の工場で製造された。明治は、粉ミルクの原料にセシウムが混入していたのではなく、乾燥の工程で大気中のセシウムが混入した可能性があるとみているが、まだ正確な原因は分かっていないと述べた。

 明治によると、同社の他の製品からは放射性物質の汚染は検出されていない。(c)AFP

【参考】明治のウェブサイト 「「明治ステップ(850g缶)」のお取り替えに関するお詫びとお知らせ」