【11月30日 AFP】世界中の投資家たちが、米ニューヨーク(New York)のエンパイアステートビル(Empire State Building)の一部を所有できるようになるかもしれない。

 同ビルを所有するマルキン(Malkin)一族はこのほど、このビルを含む不動産投資信託(REIT)の組成を計画しているという文書を米証券取引委員会(Securities and Exchange CommissionSEC)に提出した。

 29日に公開されたこの文書によると3か月以内に公募が行われる可能性もある。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は消息筋の話として、米金融大手ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)が主幹事会社になる見込みだと報じた。

 高さ381メートルのエンパイアステートビルは、1931年の開業から米シカゴ(Chicago)のシアーズタワー(Sears Tower)に抜かれる1974年まで、世界一高いビルとして君臨した。2001年9月11日の同時多発テロで世界貿易センター(World Trade Center)が崩壊した後は、ニューヨークで最も高いビルとなっている。

 近年はアジアや中東で超高層ビルの建設が相次いでおり、世界一高いビルの地位はドバイ(Dubai)の「ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)」(828メートル)に移ったものの、エンパイアステートビルは今なおニューヨークの人気観光スポットになっている。(c)AFP