【3月26日 AFP】国際航空情報通信機構(SITA)が25日に発表した航空手荷物に関する報告によると、2009年1年間に世界の空港で紛失した手荷物の数は2500万個に上り、航空業界に25億ドル(約2300億円)の損失を生じさせた。

 紛失の半分を超える52%は乗り継ぎの際の取り扱いミスが原因で、16%は所有者の搭乗便に積み込まれず、遅れて目的地に到着した。このほか、発券関係のミス、到着空港での取り扱いミス、タグの付け間違いなどが原因だった。

 紛失した荷物は追跡され、大半は48時間以内に所有者の手元に戻っていたが、全体の3.4%にあたる85万個は所有者からの名乗り出がないあるいは盗まれるなどし、所有者の手元に戻っていない。

 ただ、紛失した手荷物は08年の3280万個から23.8%減少し、SITAは大きな改善だと評価している。(c)AFP