【9月22日 AFP】アジアで最も権威ある英語ニュース雑誌の1つである香港(Hong Kong)のファー・イースタン・エコノミック・レビュー(Far Eastern Economic Review)誌が、12月で廃刊されることになった。親会社の米ダウ・ジョーンズ(Dow Jones)が21日、明らかにした。

 同社は声明で、「同誌を活性化させるいくつかの試みにもかかわらず、広告収入および購読者数の減少には歯止めがかからず、もはや維持していくことができなくなった」とした。

 同社コンシューマー・メディア・グループのトッド・ラーセン(Todd Larsen)最高執行責任者(COO)は、「変化するビジネス環境における同紙の将来性を細かく分析し、苦渋の決断をした」と話した。

 同誌は1946年に発刊された。評論や解説を担当する人的資源は、ウォールストリート・ジャーナル・アジア(The Wall Street Journal Asia)をはじめとするダウ・ジョーンズの出版物が広く共有することになるという。なお、2004年10月から論説室長を務めているヒューゴ・リストール(Hugo Restall)氏は、ウォールストリート・ジャーナルの編集委員にとどまる。

 現在の購読者には、ウォールストリート・ジャーナル・アジア(電子版)への1年間の購読への移行が勧められる予定だという。(c)AFP