【9月10日 AFP】三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries)の子会社、三菱航空機の江川豪雄(Hideo Egawa)社長は9日、開発中の国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット、Mitsubishi Regional Jet)」について、納入が当初予定から3か月遅れて2014年初頭にずれ込むと発表した。

 客室および貨物室のスペースを拡大するための設計変更と、主翼の材料変更が理由。主翼には当初、軽量化をめざし炭素繊維複合材の使用を予定していたが、期待したほどの効果が得られないことが判明したため、アルミ材に変更する。

 MRJについてはこれまでに全日空(ANA)向けに25機を受注しているが、江川社長は、他航空会社からの発注も「間違いなくある」と発言。現在開発中の70~90人乗りの機体に加え、欧州向けに100人乗りの機体を開発する計画も明らかにした。 (c)AFP