【7月10日 AFP】経営破たんした米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は10日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を完了したと発表した。

 同社は優良資産を、政府が過半数株を握る新会社に売却する手続きを完了した。「新生」GMの株式は61%を米政府が保有し、残りをカナダ政府と全米自動車労組(United Auto WorkersUAW)などが保有する。

 GMのフリッツ・ヘンダーソン(Fritz Henderson)社長兼CEOは、「きょうは、ゼネラル・モーターズの新たな始まりだ。わたしを含む全従業員が、業務に復帰し、素晴らしい車やトラックを設計し、組み立て、販売し、顧客のニーズに応えることができる」と語った。

 ブランドを売却整理して絞り、多くの工場を閉鎖し、数万人の従業員を解雇し、コスト削減のために労働協約を更新した「新生」GMは、破たん前よりも余分をそぎ落とした小規模な企業として再スタートを切る。売却などしたブランドには「サターン(Saturn)」「ハマー(Hummer)」「オペル(Opel)」「ポンティアック(Pontiac)」が含まれる。(c)AFP