【6月24日 AFP】米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)は23日、次世代中型機「787型ドリームライナー(787 Dreamliner)」の初の試験飛行を数週間延期すると発表した。

 最近実施した強度試験で機体側部の補強が必要なことが明らかになったため。他の試験は引き続き実施するとしている。同機は機体に炭素繊維複合材を用いているが、この素材自体の問題ではないとしている。

 ボーイングは30日にドリームライナーの初飛行を行う予定だった。2010年第1四半期に予定されている全日本空輸(All Nippon Airways ANA)への引き渡しも遅れるおそれがある。

 ドリームライナーの初飛行が延期されたのは今回で5回目で、開発スケジュールはすでに2年近く遅れている。56の航空会社が計865機のドリームライナーを発注しているが、スケジュールの遅れでキャンセルが出るおそれもある。エアバス(Airbus)と激しく競争しているボーイングにとって悪いニュースだ。(c)AFP/Rob Lever