【1月9日 AFP】ウクライナは、欧州へのロシア産天然ガス供給状況を検証するための中立的な監視団を受け入れることで、欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会(European Commmission)と合意した。EUと協議を行っていたウクライナ政府の代表団が8日、明らかにした。

 ウクライナ政府代表団の責任者Viacheslav Kniazhitski氏は、EU側と交わされた覚書きは「ウクライナ経由のガス供給がただちに実施されることに道を開くものだ」と語った。この覚書きには、ウクライナの国営天然ガス企業ナフトガス(Naftogaz)のオレク・ドゥビナ(Oleg Dubina)社長と同国のHryhoriy Nemyria副首相が署名した。

 Kniazhitski氏はまた、監視団派遣について、欧州委員会はロシア側とも合意を交わさなけれないけないと指摘した。

 ロシアの政府系天然ガス企業ガスプロム(Gazprom)のアレクセイ・ミレル(Alexei Miller)社長は8日夜、欧州委員会側と協議を行うことになっているが、合意に至るかどうかは不透明だ。(c)AFP