【12月15日 AFP】中国本土と台湾を結ぶ定期直行便の本格的な就航が15日、始まった。合わせて、台湾海峡(Taiwan Strait)を通航する船便も就航。親中派の馬英九(Ma Ying-jeou)氏の総統就任以来、加速する中台接近を象徴する出来事となった。

 中国国営新華社(Xinhua)通信によると、午前7時20分(日本時間8時20分)、中国南部の深セン(Shenzhen)発台湾行きの第一便が離陸した。その40分後の午前8時(同9時)には、上海(Shanghai)からも、民間航空便が台湾に向けて飛び立った。

 第1週目には、航空12社による計101便が、台湾4都市、中国12都市間を往来する。

 台湾交通省によると、これまで迂回路を強いられてきた中台間の直接往来が可能となることで、航空関連で約30億台湾ドル(約82億円)、船舶関連で約15億台湾ドル(約41億円)の経費が削減できる見通し。(c)AFP